欧州屈指の風俗街・ハンブルクのレーパーバーン「飾り窓」を歩く

旅行

サッカーの元日本代表・宮市亮が所属しているブンデスリーガ2部・FCザンクトパウリは、ドイツ北部ハンブルクのザンクト・パウリ地区を本拠地としています。

ザンクト・パウリには「レーパーバーン(Reeperbahn)」という欧州屈指の歓楽街があり、多くの飲食店や風俗店が立ち並んでいます。

100メートルほどある通りの両側に並ぶ3・4階建ての建物の、一階部分のショー・ウィンドウには生身の女たちが飾られていて、紫やピンクのネオン・ライトに白い肌が染まり、胸や腰を被う蛍光色の下着がくっきりと浮かび上がっていた。

穂井増平太『幸せのかけら:レーパーバーンの女と逃避行』

1990年代の街並みを紹介した文章ですが、騒がしい夜の喧騒がうっすらとイメージできます。

とはいえ単に居酒屋が多いというわけではなく、コンサートホールや高級ホテルなどが立ち並ぶ文化的な街としての顔ももっています。

 

「世界で最も罪深い1マイル」の雰囲気

レーパーバーンは「世界で最も罪深い1マイル」と呼ばれています。

東京でいえば新宿の歌舞伎町や渋谷のような場所ですね。

もちろん、政府公認の歓楽街。ただし「飾り窓」エリアがドイツで合法化されたのは西暦2000年と、意外に遅いんですよね。

 

 

レーパーバーンの治安はどうなの?

欧州屈指の歓楽街と聞いて、まず気になるのは治安や安全面ですよね。

とりあえず警察署はあるので安心してください。

 

前述のとおり、文化施設や宿泊施設も多く、基本的な安全は確保されているようです。

とはいえ風俗店が並んでいる一帯には警官が常駐。女性や未成年は立ち入り禁止です。

 

私はすっかり肩すかしを喰らっていた。すえた臭いと退廃的な空気など無い。そこも、可笑しいくらいの観光地だったのだ。通行人はほとんどが観光客で、ウィンドウ・ショッピングでもするように、女達が飾られた通りを楽しそうに歩いていた。

穂井増平太『幸せのかけら:レーパーバーンの女と逃避行』

 

ここは一見すると風俗店ですが、有名なバー「Zur Ritze」の入口だそうです。

ドリンクメニューです。ロゴがセクシー。

 

ストリートビューにモザイク

ストリートビューでモザイクがかかっているのは珍しいですよね。

なのに、この街はいたるところにモザイクがかけられています。

 

ガチガチに危険というわけではありませんが用心に越したことはありません。

貴重品は必ず身につけましょう。こういう体にフィットするバッグなんかオススメです。

 

ハンブルクに風俗街が発展した理由

なぜハンブルクにこうした歓楽街が発展したのでしょうか?

ハンブルクはかつて港湾都市として栄え、力強い海の男たちが集まる場所でした。

長い航海から帰還するやいなや、彼らが一目散に向かったのは歓楽街のレーパーバーン。

 

世界の文化が混ざり合った都市

ハンブルクは港湾都市らしく移民も多く住んでいました。

その中で世界各地の文化が混ざり合い、風俗産業が発達していったそうです。

多様性ですね!

 

「ミステリーホール」。

気になる・・・。

 

有名な「飾り窓」エリアのハルベルト通り(Herbertstraße)

「18禁」「女性禁」として、警官が配置されているこの一角は、権利団体などの抗議の対象になることもしばしば。それほど、象徴的なスポットということですよね。

 

ビートルズが下積み時代を過ごした街

ちなみに、レーパーバーンはあのビートルズが下積み時代を過ごした場所としても有名です。

音楽を育てた街

「ビートルズといえばリヴァプール出身」というイメージが強く、日本人には意外と知られていない事実だったりします。ちょっとした豆知識ですね。

また、有名な音楽家ブラームスやメンデルスゾーンが生まれ育った町でもあります。

 

ビートルズ広場。

メンバー5人が演奏している姿を模したオブジェがあります。

 

日本からハンブルクまで何時間かかるのか

日本からは何時間で着く?

羽田空港からフランクフルト国際空港を経由してハンブルク空港まで約15時間ほど。

直行便だと45万円くらいかかります。最も安い航空券で5万円台というチケットも見たことがあるので、しっかりと吟味したほうが良いですね。

海外  

ハンブルク空港から中心部までは30分程度。ハンブルク中央駅からレーパーバーン駅まで10分ほどかかります。

 

FCザンクト・パウリの本拠地

レーパーバーンのすぐ近くのサッカースタジアムは約2万5000人の観客を収容でき、宮市亮が所属するFCザンクト・パウリの本拠地になっています。

チームロゴはドクロマーク。また、熱狂的なファンが多いことでも知られています。

 

 

 

ハンブルクで味わうべき料理は「ソーセージ」

ハンブルクといえば知る人ぞ知るグルメの街。

なかでもダントツでオススメなのはソーセージ!

ソーセージとビール。そして街の喧騒が味付けになって、間違いなく最高の夜を楽しめるはずです!

我慢できないので、美味しいソーセージを食べてハンブルクに行った気分を味わいましょう。

 

まとめ

歓楽街としてだけではなく様々な側面をもつレーパーバーンですが、駅を降りるとやはり独特の雰囲気を体感できるといいます。

ベルリンなどと比べたら、日本人はハンブルクにあまり足を運ばないと聞きます。

もし立ち寄る機会があれば、日本ではなかなか味わえない不思議な世界観と、文化を生み出す土壌に漂っている空気をぜひ楽しみたいですね。

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